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EXHIBITION 11/1-13|中川正子写真展「ダレオド」

中川正子写真展「ダレオド」

11/1(tue)→ 11/13(sun)

 

2017年春に刊行予定の中川正子の新作写真集「ダレオド」。そのプレビュー・イベントとしての写真展を開催します。

自身の出産と大震災という体験を経て目に映る世界を切り取った「新世界」。
岡山で暮らすようになって出会ったひとびとの景色を紡いだ「IMMIGRANTS」。
その先に生まれた「ダレオド」。

作家が込めた思いをぜひ、ご覧ください。

 

「誰も見ていないみたいに、踊って」

どこかの牧師が書いたそんな言葉を以前、アメリカのスーパーで見かけた。その一文は心のどこかにすっと、静かに沈み、美しい景色となってずっと、わたしの中に存在しました。夢中で踊る誰かの姿とともに、いつしか、「踊る」という動詞は、わたしにとって、生き生きと生きることの、象徴になりました。

わたしは、ひかりを集めたい。戦い争い傷つけ合うこと。不安や恐怖や絶望。それらに抗うかわりに、わたしはひかりを粛々と集めたい。わたしの、あなたの、彼らの、生きる日々にこぼれる、ひかり。はかなく、強く、おだやかに、鋭く。それらを余すところなく拾い、積み上げることは、わたしにとって、強い祈りのようなものです。歌が作れないから、歌の代わりに。踊るみたいに。

拾い集めたひかりの粒はやがて、わたしの手を遠く離れ、それぞれが呼応し合って、明るさを増してゆく。ひかりに包まれたひとびとは、抱き合って許し合い、恐れは消えてゆく。そこは、助け合い、分け合い、愛し合うひとびとの世界。そこからもう、焦点を離さない。そう、決めました

ね、誰もみてないみたいに、踊って。

中川 正子

 


EXHIBITION|
中川正子写真展「ダレオド」

[会期]2016年11月1日(火)-11月13日(日)※水曜定休
[時間]平日 13:00-20:00 / 土日祝 11:00-20:00
[入場料]無料

 

EVENT|
中川正子写真集「ダレオド」
刊行記念トーク&パーティー

[日時]11月5日(土)19:00〜(受付18:30〜)
[参加費]1,000円(1ドリンク付)
パーティーのみのご参加の場合は、1ドリンクオーダー制 500円

▼ご参加のお申込はこちら 終了しました

 

写真集「ダレオド」の先行予約はこちら

 


PROFILE|

中川正子 (なかがわ・まさこ)

1973年横浜生まれ。1995年、津田塾大学英文学科在学中にCalifornia state university, Haywardに留学。写真と出会う。自然な表情をとらえたポートレート、光る日々のスライス、美しいランドスケープを得意とする。写真展を定期的に行い、雑誌、広告 、アーティスト写真、書籍など多ジャンルで活動中。
2011年3月に岡山に拠点を移す。現在、東京と岡山を往復する日々。自身の出産と震災後の世界を描いた写真集「新世界」(PLANCTON刊)は全国6カ所で巡回をし好評を得た。最新の写真集として、東日本大震災の後に岡山へ移住した人々の暮らしをモチーフにした物語『IMMIGRANTS』を発表。他に「旅の響き」(宮沢和史氏と共著) 河出書房新社刊「ふたりぶんのしあわせ」(カサイミク氏と共著) ピエブックス刊「通学路」(PLANCTON刊)、2017年春、最新写真集「ダレオド」(Pilgrim)刊行予定。

2016-10-01 | Posted in pastComments Closed