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EXHIBITION 6/19-7/4 | 石田真澄『light years -光年-』第二版刊行記念 “ripple / echo”
石田真澄『light years -光年-』第二版刊行記念 “ripple / echo”
石田真澄『light years -光年-』第二版刊行記念 “ripple / echo”
石田真澄の写真家としての第一歩は中高一貫の女子校、クラス替え一度もなしという濃密な時間をともに過ごした友人たちとの日々が「もうすぐ終わる」ことを知り、狂おしいほどの渇望でその日々を写真に収め始めたこと。その膨大な写真群を編集し、2018年1月に刊行したのが本作です。
そこに記録された刹那の輝きは、何かが「いつか終わってしまうこと」あるいは「終わってしまったこと」を知る鑑賞者自身の記憶の中の光でもありました。それに触れた多くの人の言葉や視線を通してかつての日々を捉え直したことが「特別な時間が終わってしまった」という思いの中にいた石田自身の迷いを照らす光となり、写真家としての今につながっています。
本作は長らく完売状態にありましたが、昨年から続く困難な状況の中で誰もが大切な人や場所と遠く隔てられた今、再び多くの方に届けられるべく増刷されました。
時間は、記憶と現在地をどれほど隔てるのか。それは時にはゼロにも感じられ、また時には何千光年もの星間を飛ぶようにも感じられるものかもしれません。そうした感覚の揺らぎの中にこそ、写真は観るものの居場所をつくるのではないでしょうか。
そのひとつの「現れ」としての石田真澄の写真作品を、皆様にお届けいたします。
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本展は二部構成となっております。
第一部 “ripple”
『light years -光年-』収録作品を本展のために再構成。時を経て遠く耳に届くさざなみ(ripple)のような思念に耳を澄ましながら、新たな向き合いと提示を行います。
第二部 “echo”
本展開催にあたって、石田は在籍していた学校を撮影のため再訪。自分がかつて過ごし、そして今はもういない場所に満ちる時間のこだま(echo)をレンズに収めました。
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また、本展のために第二部“echo”の作品を収録した小写真集も制作。展示会場や直販書店で発売いたします。
全国流通はしない商品となっておりますので、お早めにお求めください。
【書籍情報】
『light years -光年-』第二版
石田真澄
出版社:TISSUE Inc.
刊行年:2021年(初版2018年)
サイズ:15x22cm
ページ:144pp
¥4,000(税別)
『light years revisited “echo” 』
石田真澄
出版社:TISSUE Inc.
刊行年:2021年
サイズ:15x22cm
ページ:32pp
¥2,200(税別)
EXHIBITION 5/28-6/14 |木村和平 写真展『あたらしい窓』
木村和平『あたらしい窓』
5月28日【金】ー6月14日【月】
[時間]12:00-18:00/土日 10:00-18:00
[会場]MARUTE GALLERY
[入場料]無料
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距離と関わりの、未知の窓へ
木村和平はこれまでに、『piano』『楽譜』(共に私家版)、『袖幕』『灯台』(共にaptp)と4冊の写真集を発表してきた。
被写体や、カラー、モノクロなど手法の違いはあっても、反応する光の独自性と、感官を交差させて生み出すイメージは、たしかな印象を刻んできた。
そして2020年、写真集『あたらしい窓』において、木村は「近い存在であるはずのひと」や風景を撮りながら、そこに生じる距離を新たに映し出している。
「誰とも似つかないひと」と出会い、向き合うなかで、避けては通れない状況や瞬間。それを見つづける視点。
撮ることが奪うことではなく、日々の記録でもなく、親愛が生み出す距離のその寂しさと眩しさこそが静かに焼き付けられている。
対象となるひとやもの、そしてその瞬間への敬意とも思える距離のなかに、またとない光と影は編まれた。
写真という窓を通して見ること。そして写真がつなぐこと。隔たりであり、同時に関わりである窓を挟んで、相手も自分も常にあたらしい存在となる。
そして、この写真集そのものも、見るひとに手向けられた、近しいはずの「あたらしい窓」に違いない。
” 近い存在であるはずのひとが、動物が、風景が、ふいに遠く感じることがある。それは寂しさや不確かさ、そして触れがたさとなって、短い風のように目の前に現れる。いくら被写体とカメラの距離が近くても、ひとがこちらに笑いかけていても、遠いときはとことん遠い。間に窓があるみたいに、見えるのに触れない。
写真はそれらを静かに、そして鮮明に提示してくれるものだが、理解につながるかは別の話だ。わからないことをわからないままにできるとき、私はとても落ち着いている。
これはなにも暗い話ではない。もちろん悲しくもあるけれど、親愛のなかにある距離を、どこか眩しく思う。
(中略)
幼い頃の体験や、いまも進んでいる生活に私はおおきな関心と執着がある。前者は独自のアルバムであり、後者は他の誰でもなく、自ら選んで作っていくものだ。住む場所、食事、服装、そして関わる人々までも、自分で決めていい。知らない駅で降りてもいいし、猫と踊ったって構わない。
数々の体験と選択が、誰とも似つかないひとを形成していく。それぞれにオリジナルのエピソードがあり、その手触りが宿っている服や映画、そして音楽に感銘を受けてきた。それらはごく個人的なものごとを出発点にしながら、受け取るひとが自分のことのように思えるしなやかさと、そこから未知の眺めへとひらいていく豊かさを併せ持っている。私はそれを、写真でやりたい。”
(木村和平『あたらしい窓』あとがき より)
木村 和平 (きむら・かずへい)
1993年、福島県いわき市生まれ。東京都在住。
[受賞]
2018 第19回写真 1_WALL 審査員奨励賞 (姫野希美選)
2020 IMA next ♯6 グランプリ
[個展]
2015 「piano」gallery SEPTIMA (東京)
2019 「袖幕/灯台」B gallery (東京)
[出版]
2018 「袖幕」aptp
2019 「灯台」aptp
EXHIBITION 3/19-4/12 | アーティストusaginingen 平井絵美の初の絵画個展 『見えないものが生きている』
平井絵美の初の絵画個展
『見えないものが生きている』
見えないものや知らない事への恐怖
しかしこの世の中は見えないものが大半
それを心に受け止め共生し平穏に近づく
3月19日【金】ー4月12日【月】
[時間]12:00-18:00/土日10:00-18:00
[会場]MARUTE GALLERY
(香川県 高松市 北浜alley内)
[入場料]無料
Statement
映像と音楽のライブパフォーマンスアーティスト、usaginingen 平井絵美の初の個展。
2020年コロナ禍の中、軸としていたライブパフォーマンス公演ができない状況下で絵を描き始める。見えないものや知らないことへの恐怖。しかし、この世の中は見えないものが大半。それを心に受け止め共生し平穏に近づく。そんな思いを込めた作品。
EXHIBITION 3/1-3/14 |川崎祐 写真展『光景』
EXHIBITION|
川崎祐 写真展『光景』
[会期]2021年3月1日(月)- 3月14日(日)
[時間]平日 12:00-18:00/土日祝 10:00-18:00
[会場]MARÜTE GALLERY
[入場]無料
STATEMENT |
みずうみのそば、数年前に改修されたばかりの駅を中点に見立てて描いた半径三キロメートルの想像上の円のなかを、自分の家のほうに向かって歩いてみる。観光地として整備された風光明媚な旧市街地は、ドラッグストアとか、リカーショップとか、パチンコ屋とかが立ちならぶ郊外的な風景へと徐々にその姿を変え、やがて市の中心部と北の過疎地域をむすぶバイパスが空想の円を、先の四分の一くらいをあましてぶった切るだろう。横断歩道を渡って、そのまま直進する。むかし田んぼだった土地にはいくつもアパートが建てられ、古い家と比較的あたらしい建売住宅、いずれ売り払われてその役目を終えるはずの田畑がまだらに点在する、郊外、田舎、あるいは、そのあいだ。いかにも地方近郊と呼ぶにふさわしい、ありふれていて、退屈な、日本のどこにでもありそうなとくべつここでなくてもいい風景は、しかし、ここでしかありようがない。かつて走りまわったこの土地の、そのかつてを必死に思い出して記憶の甘美に耽溺しようにもその変化は劇的ですらないのだ。いまとかつてが軋んで、わずかに擦過音を鳴らす。時間と方向の感覚がにわかに狂いはじめる。微妙な狂いをなんとなく受け入れたまま、おおよそ一時間の歩行を終える。家だ。家族がいる。わたしが一緒に暮らしていた人たち。この人たちのことを顕微鏡をのぞくみたいにしげしげと観察することはよそう。それよりもわたしは、あの擦過音の、いまとかつてが擦れた瞬間にこぼれ落ちる礫のようなものを地道に拾いあげて見つめていたい。そこにこの場所で生きてきたこの人たちの痕跡感覚のようなものを感じるから。(川崎 祐)
PROFILE |
1985年 滋賀県生まれ
2009年 早稲田大学 第一文学部日本文学専修 卒業
2013年 一橋大学大学院 言語社会研究科修士課程(アメリカ文学)修了
2019年12月 写真集『光景』を赤々舎より刊行
受賞歴:
2017年 第17回写真「1_WALL」グランプリ
個展:
2018年 第17回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展「Scenes」(ガーディアン・ガーデン/東京)
2019年 「小さな場所」(ギャラリーつつむ/滋賀)
2019年 「光景」(ニコンサロン/銀座・大阪)
グループ展:
2017年 第17回写真「1_WALL」展(ガーディアン・ガーデン/東京)
2021.2/6 – 3/8 BOOK MARÜTE ぼくはいしころ原画展
新刊絵本『ぼくはいしころ』の発売を記念して原画の展示と
絵本やグッズの販売をいたします。
【会 期】2021年2月6日(土)~3月8日(月)
【会 場】BOOK MARÜTE
坂本千明(サカモトチアキ)
1971年生まれ。青森県出身。イラストレーター。
東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程卒業。
在学中よりイラストレーターとしての活動を始め、2009年より紙版画の手法を用いる。
著書に『退屈をあげる』(青土社)『おべんとう たべたいな』(岩崎書店)がある。
黒猫2匹と東京在住。
EXHIBITION 12/5-12/14 |大林直行 写真展『おひか』
写真家・大林直行による写真展「おひか」を開催いたします。
12.6ライブ配信は、下記URLより
九州産業大学を卒業後、アパレル、広告業を経て、2018年にフリーランスとして独立、上京した大林氏。
広告・雑誌・WEBなどさまざまな分野で活躍する一方、自身の作品制作も精力的に行なっています。
「おひか」という一人の女性の姿に、今の時代を生きる自分自身を投影したという本作。
先の見えない閉塞感や、漠然とした未来への不安を抱えた同氏が、彼女の姿を捉えることで感じた自身の存在と、撮影という行為の意義。
作品には、何かを探し彷徨いながらも、ふと遠く、まっすぐと一点を見つめる彼女の瞳に映る景色、そして同氏がレンズを通して見る世界が精巧に写し出されています。
同時にStudio journal knockの西山勲氏がアートディレクションを手掛けた、同氏初となる作品集も販売いたしますので本展と合わせてぜひご覧ください。
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大林直行写真展「おひか」
2020年12月5日(土)-12月14日(月)
[時間]12:00-18:00/土日 10:00-18:00
[会場]MARUTE GALLERY
[入場料]無料
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大林直行
山口県出身、九州産業大学卒業。
アパレル、広告業を経て、2015年 デザイン制作会社専属フォトグラファーとして活動。2018年フリーランスとして独立、上京。
東京を拠点に広告・雑誌・WEBなどにおいて様々な分野の撮影を行う。
MARÜTEの学校『木口木版の授業』
MARÜTEの学校『木口木版の授業』
木口木版は柘植や椿などの目のつんだ木の輪切りの固い面を使った、書票などのつかわれた、イギリス生まれの版画です。
とても細かな作業です。一日目で彫り、二日目は刷りまで試みます、
二回の日時を設定しましたので、AorBの日程からお選びいただけます。
【A】 2019年11月30日(土)・12月1日(日)
【B】 2020年3月21日(土)・3月22日(日)
授業時間は1時-4時半
場所は平野甲賀の作業室
住所など受講者にお知らせします。
募集人員ABで 10名
受講料 2万+資材5000円(前納) 道具は用意します。
(2回とも出席希望のお方は割引で4万前納となります。)
【申し込みフォーム】
https://forms.gle/HyUeQwNUcwSGnpdS9
お問い合わせ
マルテの学校 平野公子
【電話番号】08054523165
【メールアドレス】haru@jazz.email.ne.jp
講師
岡澤加代子(おかざわ かよこ)
1969年 長野県生まれ
1989年 京都嵯峨美術短期大学卒
1990年 デザインスタジオブレーンにてグラフィック 制作 切り絵作家柳沢京子氏、故吉田勝之氏に師事
1996年 東京神田美学校にて版画制作開始 シルクスクリーンを松村宏氏、故岡部徳三氏に師事、木口木版を山本進氏に師事
展示
銀座T,BOX 神保町ギャラリー福果 国立暮らしのアートギャラリーもえぎ 大阪アート•デ•アート ビュー長野蔵し館など各地で個展とグループ展を開催
WS 府中市美術館 長野水野美術館 長野松本市美術館 長野信濃美術館 小布施まちとしょテラソ 神楽坂シアターイワトなど