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EXHIBITION 9/17-10/17 | 「THE CRAFTED」発売記念写真展

「MARUTE Galley」では2021年9月17日(木)から10月17日(日)の会期にて、写真家7名のフィルム写真を再編集したZINEシリーズ「THE CRAFTED」の発売を記念した写真展を開催いたします。

【参加作家】伊島薫、井出情児、片岡義男、谷川俊太郎、長濱治、三浦憲治、渡辺達生

開催期間:2021年9月17日(木)- 10月17日(日)

開催店舗:MARUTE Galley

「失われつつあるフィルム写真の素晴らしさを、新しいカタチで伝えよう」アートディレクターと編集者の思いつきから始まった「Dear Film Project」。そのスタートは、写真家の長濱治氏がプライベートで4年にわたりアメリカのブルーズマンを撮影したフィルム写真を再編集した『Cotton Fields』でした。そして、この写真集からスピンオフとしてZINEを作るアイディアが生まれました。

『THE CRAFTED』は、そのアイディアを拡大し、TOKYO CULTUART by BEAMSとコラボレートして、賛同してくださった7人の写真家のフィルム写真を掘り起こし、再構成して、クラフト的な32PのZINE(各500部限定シリアルNo入り)にまとめたものです。

大量生産にはないハンドメイド感を大切にしつつ、デジタル・ネイティブ世代にも作家の視点のユニークさや、フィルム写真の奥深さを楽しんでもらえればと思います。

会場では、ZINEの他に、オリジナルプリントとは異なるオブジェとしての印刷物の楽しさを体験できるTシャツセット、トートバッグセットの販売も行います。

【参加作家のプロフィールとZINEのご紹介】

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『アングラ』by井出情児

60年代末、日本で初めて誕生したサブカル=『アングラ』の爆発

判型:A5 ALL 2C 32pagesミシン綴じ 定価:2,420円(税込) 限定500部(シリアルNo入り)

井出情児
ロックフィルムの第一人者。唐十郎主宰の劇団・状況劇場の役者を経て、1967年頃から アングラ演劇や音楽の写真、映像撮影を手掛け、テレビ番組、プロモーション・フィルム の制作、撮影を担当。矢沢永吉、甲斐バンド、ARB、佐野元春、RCサクセション、鼓童、 YMO、Charなど日本の音楽シーンをリードするミュージシャン、シカゴ、サンタナ、 エアロスミスら国外のスター・ミュージシャンのフィルムを撮影監督。また俳優松田優作 から絶大な信頼を受けプライベート・フォトを撮り続けた写真家としても知られる。 その実績は日本映画技術受賞のほか、カナダ New Media Festivalプロミュージックビデオ部門グランプリ受賞、カンヌ MIDIM 長編音楽映像部門グランプリなど国外でも著名。

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『サイトシーング』by 伊島薫

デビュー直前に、アメリカの観光地で発見したサスペンスな光景。

判型:A5 ALL 4C ミシン綴じ 32pages 定価:2,420円(税込) 限定500部(シリアルNo入り)

伊島薫
伊島薫さんには「アメリカの匂い」がつきまとう。DFPは、伝説のカセットマガジン『TRA』や『zyappu』など、写真家の枠に収まらない活動をするクリエイターの原点を知りたいと思い、伊島さんの事務所の膨大な写真が眠るキャビネットを掘り起こした。発見したのは、伊島さんがプロになりたての頃に、雑誌の懸賞論文の賞品として旅したアメリカの写真。憧れのアメリカの雄大な大自然を撮りに行った伊島さんは、その風景を撮らずに反対側を向いて風景を見つめる観光客を撮影した。あたかもサスペンス映画のワンシーンのような不穏さが感じられる観光客の表情からは、40数年の時を超えて、「畏怖に値するアメリカの大自然の偉大さ」が漂ってくる。

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東京でたべた by 片岡義男

いつの間にか消えてゆく見慣れた街の風景、これもろのひとつ。

判型:A5 ALL 4C ミシン綴じ 32pages 定価:2,420円(税込) 限定500部(シリアルNo入り)

片岡義男
20歳の学生時代から文筆家として活躍し始めた片岡義男さん。数多くの作品を発表し続けて60年。もうひとつの顔が写真家である。片岡義男さんの写真に対しての考え方はいたってシンプルだ。レンズを被写体に向けた時、すでに五感は働いているわけだから、あとはどのタイミングでシャッターを切るか。つまり写真は六感であるという。また、東京の街は変化が大きい。変化とはそれまでなかったものを手にするためにそれまであったものを捨て去ること。捨て去られないうちに写真に撮っておくなら、捨て去られた後もずっとそれらの写真は問答無用に記録として残る。写真は変化の記録ともいえる。この『東京をたべた』は、まさに写真に対しての片岡ワールドを具現化した作品だ。

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『ミウラヒロシマ』by 三浦憲治

こだわりをもたず、赴くままに今の広島を切り撮るヒロシマ・アイ
判型:A5 ALL 4C ミシン綴じ 32pages 定価:2,420円(税込) 限定500部(シリアルNo入り)

三浦憲治プロフィール
YMO、広島出身の矢沢永吉、奥田民生などミュージシャンのLIVEコンサートなどの写真集を手がけている三浦憲治さん。これまで出身地広島をテーマにした写真を撮らなかった。それは広島をテーマにしたものは写真家にしても文筆家にしても立派な作品を残している。自分の写真では被爆地としての広島をテーマにすることは難しいと考えていた。それが「広島生まれなのだから広島をとってみたら」という友人の何気ないひと言がきっかけとなり8年ほど前から、今の広島を撮り始めた。被写体を動かして撮るのではなく、自らが動いて被写体を撮るカメラ小僧三浦憲治さん。ここには水を得た魚のように自分が感じた、戦後70余年の広島の今が、撮りたいミウラヒロシマが切り取られている。

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『ブルーズロード』by 長濱治

ブルーズマンを撮るのではなく、身体に沁み込んだBLUESを撮った。
判型:A5 ALL 3C ミシン綴じ 32pages 定価:2,420円(税込) 限定500部(シリアルNo入り)

長濱治
雑誌全盛の60年代半ばから、今では夢のまた夢のような時代に100万雑誌と言われた『平凡パンチ』(現マガジンハウス刊)のヌードグラビアなどを撮影していた長濱治さん。大好きなBLUESをテーマに1989年からの4年間、アメリカ南部ブルーズのメッカにのべ10回撮影しに出かけて行った。No appoint No connection。強面のブルーズマンに怯むことなくCorn Whiskyを手土産にアタック。その情熱が初対面のブルーズマンたちの心に響いたのだろう。この時の写真をDFPがアップサイクルして2020年2月『Cotton Fields』をトランスワールドジャパン社から刊行。この写真集のスピンオフとして貴重なベタ焼きをデザインした。写真家の視線の先をうかがい知ることができる。

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『二眼レフの日々』by 谷川俊太郎

若き詩人の眼が二眼レフカメラで切り取った、昭和の日常の余白。

判型:A5 ALL 2C ミシン綴じ 32pages 定価:2,420円(税込) 限定500部(シリアルNo入り)

谷川俊太郎
谷川俊太郎さんは、言うまでもなく日本を代表する詩人である。ご自身も写真を撮り、写真家とコラボした書籍もたくさんある。今回、DFPがZINEにしてみたいと思ったのは、「この稀有な詩人は、若いころ何を見ていたのか?」ということだった。日本がまだ貧しかった頃、若い詩人はカメラのファインダーから世界をどのように観ていたのか?日々の生活の中で詩人はどんな瞬間を大切に感じていたかを、詩の言葉ではなく撮影した眼差しを通して追体験したいと思った。そんな訳で、谷川さんのクローゼットに眠っていた2眼レフカメラで撮影された膨大なネガの山から、谷川さん自身が選んだ写真が、数十年の時を経て日の目を見ることになった。

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『タワワ』by 渡辺達生

女性写真の巨匠が到達した、母性を凝縮した縄文土偶のような豊穣。

判型:A5 ALL 2C ミシン綴じ 32pages 定価:2,420円(税込) 限定500部(シリアルNo入り)

渡辺達生
渡辺達生さんは、日本を代表する女性カメラマンである。雑誌「GORO」を初めとして、たくさんのメディアで五千人以上の美女たちの美しさを僕らに届けてくれた。DFPは渡辺さんの「プライベートで撮影した女性ヌード」を見たかった。仕事で数多くの女性を撮影し続けてきた写真家が行き着いた究極の「女性ヌード」は、決してグラビアに出てくる細身でスタイルのいい女性ではない。渡辺さんにとっての女性の原点は、子供のころに脇や乳房の下に手を入れるとちょっと湿った暖かさを感じる豊穣な母のイメージ。私家版で刊行した写真集から抜粋した「渡辺達生のミューズ」の写真は、現代の女性が失ってしまった大らかで縄文的な豊かさに満ちている。

【Dear Film projectとは】

「Dear Film Project」は、過去、あまたの写真家がフィルムに収めてきた心震える一瞬を掘り起こし、再評価し、まったく新しいコンテンツとして創造する、というコンセプトでスタートしました。

フィルム写真には、光によってフィルムの銀が物質化されるという特性から生まれる独特の味わいや奥行き、風合いがあります。

フィルム全盛の時代、多くのカメラマンが自らの感性を拠り所にシャッターを切った素晴らしい写真は、発表・未発表を問わず、今も人知れず倉庫に眠っています。

「Dear Film Project」は、フィルム写真が喚起する「スピリット」こそが、私たちが守り、残していくに値する文化であり、次世代へ伝えたい写真の可能性でもあると考えます。時を超える魂の宿ったフィルム写真の素晴らしさを再発見し、さまざまな新しいプロダクツを通して、次世代の人たちとも共有できれば、と考えています。

 

 

 

協力:Dear Film Project

/ B Gallery

https://dfpjt.com https://www.beams.co.jp/bgallery/

 

 

 

 

2021-09-14 | Posted in 未分類Comments Closed 

 

EXHIBITION 7/22-8/2 | 巻田はるか「風にゆらぐリボン」香川展

 

 

イラストレーター・画家、巻田はるかの香川展を開催いたします。

浮世絵など昔の日本の絵の要素を取り入れつつ、現代の新しさも感じられる

作品を制作している彼女。

社会の変化に伴って、人の心や価値観が大きく揺れ動く昨今、『風に揺らぐリボン』

と題し、ゆらぎながらも解けずにいる『リボン』をひとつのシンボルに、

台湾、香川、東京の3都市を巡り、展示を開催いたします。

 

巻田はるか「風にゆらぐリボン」香川展

 

7月22日[木]-8月2日[月]

[時間]12:00-18:00/土日 10:00-18:00

[会場]MARUTE GALLERY

[入場料]無料

 

○作品販売に関しまして

会期途中となりますが、作品は全て完売いたしました。
お運び頂いた皆様、お問い合わせくださった皆様方には心よりの感謝を申し上げます。
引き続き展示の方お越しをお待ちしております。
会場にて画集とグッズの方も販売しています。

 

2021-07-08 | Posted in 未分類Comments Closed 

 

EXHIBITION 6/19-7/4 | 石田真澄『light years -光年-』第二版刊行記念 “ripple / echo”

石田真澄『light years -光年-』第二版刊行記念 “ripple / echo”

 
6月19日[土]-7月4日[日]           
[時間]12:00-18:00/土日 10:00-18:00
[会場]MARUTE GALLERY
[入場料]無料

 

 

 

石田真澄『light years -光年-』第二版刊行記念 “ripple / echo”

石田真澄の写真家としての第一歩は中高一貫の女子校、クラス替え一度もなしという濃密な時間をともに過ごした友人たちとの日々が「もうすぐ終わる」ことを知り、狂おしいほどの渇望でその日々を写真に収め始めたこと。その膨大な写真群を編集し、2018年1月に刊行したのが本作です。

そこに記録された刹那の輝きは、何かが「いつか終わってしまうこと」あるいは「終わってしまったこと」を知る鑑賞者自身の記憶の中の光でもありました。それに触れた多くの人の言葉や視線を通してかつての日々を捉え直したことが「特別な時間が終わってしまった」という思いの中にいた石田自身の迷いを照らす光となり、写真家としての今につながっています。

本作は長らく完売状態にありましたが、昨年から続く困難な状況の中で誰もが大切な人や場所と遠く隔てられた今、再び多くの方に届けられるべく増刷されました。

時間は、記憶と現在地をどれほど隔てるのか。それは時にはゼロにも感じられ、また時には何千光年もの星間を飛ぶようにも感じられるものかもしれません。そうした感覚の揺らぎの中にこそ、写真は観るものの居場所をつくるのではないでしょうか。

そのひとつの「現れ」としての石田真澄の写真作品を、皆様にお届けいたします。

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本展は二部構成となっております。
第一部 “ripple”
『light years -光年-』収録作品を本展のために再構成。時を経て遠く耳に届くさざなみ(ripple)のような思念に耳を澄ましながら、新たな向き合いと提示を行います。
第二部 “echo”
本展開催にあたって、石田は在籍していた学校を撮影のため再訪。自分がかつて過ごし、そして今はもういない場所に満ちる時間のこだま(echo)をレンズに収めました。

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また、本展のために第二部“echo”の作品を収録した小写真集も制作。展示会場や直販書店で発売いたします。
全国流通はしない商品となっておりますので、お早めにお求めください。

【書籍情報】
『light years -光年-』第二版
石田真澄
出版社:TISSUE Inc.
刊行年:2021年(初版2018年)
サイズ:15x22cm
ページ:144pp
¥4,000(税別)

『light years revisited “echo” 』
石田真澄
出版社:TISSUE Inc.
刊行年:2021年
サイズ:15x22cm
ページ:32pp
¥2,200(税別)

2021-06-03 | Posted in event & fair, exhibition, news, 未分類Comments Closed 

 

EXHIBITION 5/28-6/14 |木村和平 写真展『あたらしい窓』

 

 

 

 

木村和平『あたらしい窓』

5月28日【金】ー6月14日【月】
[時間]12:00-18:00/土日 10:00-18:00
[会場]MARUTE GALLERY
[入場料]無料

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距離と関わりの、未知の窓へ

木村和平はこれまでに、『piano』『楽譜』(共に私家版)、『袖幕』『灯台』(共にaptp)と4冊の写真集を発表してきた。
被写体や、カラー、モノクロなど手法の違いはあっても、反応する光の独自性と、感官を交差させて生み出すイメージは、たしかな印象を刻んできた。

そして2020年、写真集『あたらしい窓』において、木村は「近い存在であるはずのひと」や風景を撮りながら、そこに生じる距離を新たに映し出している。
「誰とも似つかないひと」と出会い、向き合うなかで、避けては通れない状況や瞬間。それを見つづける視点。
撮ることが奪うことではなく、日々の記録でもなく、親愛が生み出す距離のその寂しさと眩しさこそが静かに焼き付けられている。
対象となるひとやもの、そしてその瞬間への敬意とも思える距離のなかに、またとない光と影は編まれた。

写真という窓を通して見ること。そして写真がつなぐこと。隔たりであり、同時に関わりである窓を挟んで、相手も自分も常にあたらしい存在となる。
そして、この写真集そのものも、見るひとに手向けられた、近しいはずの「あたらしい窓」に違いない。

” 近い存在であるはずのひとが、動物が、風景が、ふいに遠く感じることがある。それは寂しさや不確かさ、そして触れがたさとなって、短い風のように目の前に現れる。いくら被写体とカメラの距離が近くても、ひとがこちらに笑いかけていても、遠いときはとことん遠い。間に窓があるみたいに、見えるのに触れない。
写真はそれらを静かに、そして鮮明に提示してくれるものだが、理解につながるかは別の話だ。わからないことをわからないままにできるとき、私はとても落ち着いている。
これはなにも暗い話ではない。もちろん悲しくもあるけれど、親愛のなかにある距離を、どこか眩しく思う。
(中略)

幼い頃の体験や、いまも進んでいる生活に私はおおきな関心と執着がある。前者は独自のアルバムであり、後者は他の誰でもなく、自ら選んで作っていくものだ。住む場所、食事、服装、そして関わる人々までも、自分で決めていい。知らない駅で降りてもいいし、猫と踊ったって構わない。
数々の体験と選択が、誰とも似つかないひとを形成していく。それぞれにオリジナルのエピソードがあり、その手触りが宿っている服や映画、そして音楽に感銘を受けてきた。それらはごく個人的なものごとを出発点にしながら、受け取るひとが自分のことのように思えるしなやかさと、そこから未知の眺めへとひらいていく豊かさを併せ持っている。私はそれを、写真でやりたい。”

(木村和平『あたらしい窓』あとがき より)

木村 和平 (きむら・かずへい)
1993年、福島県いわき市生まれ。東京都在住。

[受賞]
2018 第19回写真 1_WALL 審査員奨励賞 (姫野希美選)
2020 IMA next ♯6 グランプリ

[個展]
2015 「piano」gallery SEPTIMA (東京)
2019 「袖幕/灯台」B gallery (東京)

[出版]
2018 「袖幕」aptp
2019 「灯台」aptp

2021-05-14 | Posted in event & fair, exhibition, news, 未分類Comments Closed 

 

EXHIBITION 3/19-4/12 | アーティストusaginingen 平井絵美の初の絵画個展 『見えないものが生きている』

 

平井絵美の初の絵画個展

『見えないものが生きている』
見えないものや知らない事への恐怖
しかしこの世の中は見えないものが大半
それを心に受け止め共生し平穏に近づく

3月19日【金】ー4月12日【月】
[時間]12:00-18:00/土日10:00-18:00
[会場]MARUTE GALLERY
(香川県 高松市 北浜alley内)
[入場料]無料

 

Statement

映像と音楽のライブパフォーマンスアーティスト、usaginingen 平井絵美の初の個展。
2020年コロナ禍の中、軸としていたライブパフォーマンス公演ができない状況下で絵を描き始める。見えないものや知らないことへの恐怖。しかし、この世の中は見えないものが大半。それを心に受け止め共生し平穏に近づく。そんな思いを込めた作品。

2021-03-17 | Posted in event & fair, exhibition, news, 未分類Comments Closed 

 

EXHIBITION 3/1-3/14 |川崎祐 写真展『光景』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

EXHIBITION|

川崎祐 写真展『光景』

[会期]2021年3月1日(月)- 3月14日(日)
[時間]平日 12:00-18:00/土日祝 10:00-18:00 
[会場]MARÜTE GALLERY
[入場]無料

 

STATEMENT |

みずうみのそば、数年前に改修されたばかりの駅を中点に見立てて描いた半径三キロメートルの想像上の円のなかを、自分の家のほうに向かって歩いてみる。観光地として整備された風光明媚な旧市街地は、ドラッグストアとか、リカーショップとか、パチンコ屋とかが立ちならぶ郊外的な風景へと徐々にその姿を変え、やがて市の中心部と北の過疎地域をむすぶバイパスが空想の円を、先の四分の一くらいをあましてぶった切るだろう。横断歩道を渡って、そのまま直進する。むかし田んぼだった土地にはいくつもアパートが建てられ、古い家と比較的あたらしい建売住宅、いずれ売り払われてその役目を終えるはずの田畑がまだらに点在する、郊外、田舎、あるいは、そのあいだ。いかにも地方近郊と呼ぶにふさわしい、ありふれていて、退屈な、日本のどこにでもありそうなとくべつここでなくてもいい風景は、しかし、ここでしかありようがない。かつて走りまわったこの土地の、そのかつてを必死に思い出して記憶の甘美に耽溺しようにもその変化は劇的ですらないのだ。いまとかつてが軋んで、わずかに擦過音を鳴らす。時間と方向の感覚がにわかに狂いはじめる。微妙な狂いをなんとなく受け入れたまま、おおよそ一時間の歩行を終える。家だ。家族がいる。わたしが一緒に暮らしていた人たち。この人たちのことを顕微鏡をのぞくみたいにしげしげと観察することはよそう。それよりもわたしは、あの擦過音の、いまとかつてが擦れた瞬間にこぼれ落ちる礫のようなものを地道に拾いあげて見つめていたい。そこにこの場所で生きてきたこの人たちの痕跡感覚のようなものを感じるから。(川崎 祐)

 

PROFILE |

川崎 祐(カワサキ ユウ)

1985年   滋賀県生まれ
2009年   早稲田大学 第一文学部日本文学専修 卒業
2013年   一橋大学大学院 言語社会研究科修士課程(アメリカ文学)修了

2019年12月 写真集『光景』を赤々舎より刊行

受賞歴:
2017年 第17回写真「1_WALL」グランプリ

個展:

2018年 第17回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展「Scenes」(ガーディアン・ガーデン/東京)

2019年 「小さな場所」(ギャラリーつつむ/滋賀)

2019年 「光景」(ニコンサロン/銀座・大阪)

グループ展:
2017年 第17回写真「1_WALL」展(ガーディアン・ガーデン/東京)

 

2021-02-12 | Posted in event & fair, exhibition, news, 未分類Comments Closed 

 

2021.2/6 – 3/8 BOOK MARÜTE ぼくはいしころ原画展

新刊絵本『ぼくはいしころ』の発売を記念して原画の展示と
絵本やグッズの販売をいたします。

【会 期】2021年2月6日(土)~3月8日(月)
【会 場】BOOK MARÜTE

 

 

 

 

坂本千明(サカモトチアキ)

1971年生まれ。青森県出身。イラストレーター。

東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程卒業。

在学中よりイラストレーターとしての活動を始め、2009年より紙版画の手法を用いる。

著書に『退屈をあげる』(青土社)『おべんとう たべたいな』(岩崎書店)がある。

黒猫2匹と東京在住。  

 

2021-01-22 | Posted in event & fair, exhibition, news, 未分類Comments Closed 

 

EXHIBITION 12/5-12/14 |大林直行 写真展『おひか』

写真家・大林直行による写真展「おひか」を開催いたします。

12.6ライブ配信は、下記URLより

https://youtu.be/3g1ZN244K2c

 

九州産業大学を卒業後、アパレル、広告業を経て、2018年にフリーランスとして独立、上京した大林氏。
広告・雑誌・WEBなどさまざまな分野で活躍する一方、自身の作品制作も精力的に行なっています。

「おひか」という一人の女性の姿に、今の時代を生きる自分自身を投影したという本作。
先の見えない閉塞感や、漠然とした未来への不安を抱えた同氏が、彼女の姿を捉えることで感じた自身の存在と、撮影という行為の意義。
作品には、何かを探し彷徨いながらも、ふと遠く、まっすぐと一点を見つめる彼女の瞳に映る景色、そして同氏がレンズを通して見る世界が精巧に写し出されています。

同時にStudio journal knockの西山勲氏がアートディレクションを手掛けた、同氏初となる作品集も販売いたしますので本展と合わせてぜひご覧ください。

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大林直行写真展「おひか」
2020年12月5日(土)-12月14日(月)
[時間]12:00-18:00/土日 10:00-18:00
[会場]MARUTE GALLERY
[入場料]無料

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大林直行
山口県出身、九州産業大学卒業。
アパレル、広告業を経て、2015年 デザイン制作会社専属フォトグラファーとして活動。2018年フリーランスとして独立、上京。
東京を拠点に広告・雑誌・WEBなどにおいて様々な分野の撮影を行う。

2020-12-05 | Posted in exhibition, news, 未分類Comments Closed 

 

MARÜTEの学校『木口木版の授業』

 

MARÜTEの学校『木口木版の授業』

木口木版は柘植や椿などの目のつんだ木の輪切りの固い面を使った、書票などのつかわれた、イギリス生まれの版画です。

とても細かな作業です。一日目で彫り、二日目は刷りまで試みます、

二回の日時を設定しましたので、AorBの日程からお選びいただけます。

 

【A】   2019年11月30日(土)・12月1日(日)

【B】 2020年3月21日(土)・3月22日(日)

 

 

授業時間は1時-4時半

場所は平野甲賀の作業室

住所など受講者にお知らせします。

募集人員ABで 10名

受講料 2万+資材5000円(前納) 道具は用意します。

(2回とも出席希望のお方は割引で4万前納となります。)

 

【申し込みフォーム】

https://forms.gle/HyUeQwNUcwSGnpdS9

 

 

お問い合わせ

マルテの学校 平野公子

【電話番号】08054523165

【メールアドレス】haru@jazz.email.ne.jp

 

 

 

講師

岡澤加代子(おかざわ かよこ)

1969年 長野県生まれ
1989年 京都嵯峨美術短期大学卒
1990年 デザインスタジオブレーンにてグラフィック 制作 切り絵作家柳沢京子氏、故吉田勝之氏に師事
1996年 東京神田美学校にて版画制作開始 シルクスクリーンを松村宏氏、故岡部徳三氏に師事、木口木版を山本進氏に師事
展示
銀座T,BOX 神保町ギャラリー福果 国立暮らしのアートギャラリーもえぎ 大阪アート•デ•アート ビュー長野蔵し館など各地で個展とグループ展を開催
WS 府中市美術館 長野水野美術館 長野松本市美術館 長野信濃美術館 小布施まちとしょテラソ 神楽坂シアターイワトなど

2019-11-11 | Posted in 未分類Comments Closed