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EXHIBITION 3/1-3/14 |川崎祐 写真展『光景』
EXHIBITION|
川崎祐 写真展『光景』
[会期]2021年3月1日(月)- 3月14日(日)
[時間]平日 12:00-18:00/土日祝 10:00-18:00
[会場]MARÜTE GALLERY
[入場]無料
STATEMENT |
みずうみのそば、数年前に改修されたばかりの駅を中点に見立てて描いた半径三キロメートルの想像上の円のなかを、自分の家のほうに向かって歩いてみる。観光地として整備された風光明媚な旧市街地は、ドラッグストアとか、リカーショップとか、パチンコ屋とかが立ちならぶ郊外的な風景へと徐々にその姿を変え、やがて市の中心部と北の過疎地域をむすぶバイパスが空想の円を、先の四分の一くらいをあましてぶった切るだろう。横断歩道を渡って、そのまま直進する。むかし田んぼだった土地にはいくつもアパートが建てられ、古い家と比較的あたらしい建売住宅、いずれ売り払われてその役目を終えるはずの田畑がまだらに点在する、郊外、田舎、あるいは、そのあいだ。いかにも地方近郊と呼ぶにふさわしい、ありふれていて、退屈な、日本のどこにでもありそうなとくべつここでなくてもいい風景は、しかし、ここでしかありようがない。かつて走りまわったこの土地の、そのかつてを必死に思い出して記憶の甘美に耽溺しようにもその変化は劇的ですらないのだ。いまとかつてが軋んで、わずかに擦過音を鳴らす。時間と方向の感覚がにわかに狂いはじめる。微妙な狂いをなんとなく受け入れたまま、おおよそ一時間の歩行を終える。家だ。家族がいる。わたしが一緒に暮らしていた人たち。この人たちのことを顕微鏡をのぞくみたいにしげしげと観察することはよそう。それよりもわたしは、あの擦過音の、いまとかつてが擦れた瞬間にこぼれ落ちる礫のようなものを地道に拾いあげて見つめていたい。そこにこの場所で生きてきたこの人たちの痕跡感覚のようなものを感じるから。(川崎 祐)
PROFILE |
1985年 滋賀県生まれ
2009年 早稲田大学 第一文学部日本文学専修 卒業
2013年 一橋大学大学院 言語社会研究科修士課程(アメリカ文学)修了
2019年12月 写真集『光景』を赤々舎より刊行
受賞歴:
2017年 第17回写真「1_WALL」グランプリ
個展:
2018年 第17回写真「1_WALL」グランプリ受賞者個展「Scenes」(ガーディアン・ガーデン/東京)
2019年 「小さな場所」(ギャラリーつつむ/滋賀)
2019年 「光景」(ニコンサロン/銀座・大阪)
グループ展:
2017年 第17回写真「1_WALL」展(ガーディアン・ガーデン/東京)
2021.2/6 – 3/8 BOOK MARÜTE ぼくはいしころ原画展
新刊絵本『ぼくはいしころ』の発売を記念して原画の展示と
絵本やグッズの販売をいたします。
【会 期】2021年2月6日(土)~3月8日(月)
【会 場】BOOK MARÜTE
坂本千明(サカモトチアキ)
1971年生まれ。青森県出身。イラストレーター。
東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程卒業。
在学中よりイラストレーターとしての活動を始め、2009年より紙版画の手法を用いる。
著書に『退屈をあげる』(青土社)『おべんとう たべたいな』(岩崎書店)がある。
黒猫2匹と東京在住。
2020.11/16 – 12/13 BOOK MARÜTE 芸術家たち2 原画展
河内タカさんによる著作「芸術家たち 2 ミッドセンチュリーの偉人編」の刊行記念展を開催いたします。
「芸術家たち」は、アカツキプレスから出版された河内タカさんによる建築、デザイン、アートの入門書。
2019年に刊行された第1弾は、『芸術家たち 建築とデザインの巨匠編』。国立西洋美術館を手がけたル・コルビュジエから、バウハウスの初代校長ヴァルター・グロピウスまで、時代をつくった建築家やデザイナー総勢31名をダイジェストで紹介した一冊となっています。ノストス的ロングセラーです。
そして10月27日に販売開始となった第2弾、『芸術家たち2 ミッドセンチュリーの偉人編』でフォーカスするのは、大量消費が推奨され、未曾有の好景気に沸いた戦後アメリカの黄金期。
“アメリカ=豊かな国”というイメージはいかにして醸成されていったのか?イームズの家具の製造・販売でも知られるハーマン・ミラー社や、南カリフォルニアでのライフスタイルを描いたデイヴィッド・ホックニーまで、ミッドセンチュリーの黄金期に活躍した芸術家たちをわかりやすく解説しています。
著者は、「アートの入り口」の執筆や雑誌「&Premium」の連載、日本経済新聞のコラムなどで知られる河内タカさん。
河内さんの解説は、基礎知識をしっかり押さえつつも堅苦しさがなく、「今さら聞けない」といった疑問にも、シンプルなことばで丁寧に答えてくれます。
今回の展示にあわせて、本書の挿絵を手掛けたSANDER STUDIO(サンダースタジオ)による挿絵原画を展示・販売いたします。
それぞれの芸術家たちの特徴を掴みつつ、ウィットに富んだイラストは、巨匠たちとわたしたちの距離をぐっと近づけてくれます。
オンラインストアからのご購入はこちらからご覧ください▼
https://book-marute.stores.jp/?category_id=5faa2188f0b1086f5cf9c89b
twelvebooks POP-UP STORE in BOOK MARÜTE /2020.10.31(sat)-2020.12.30(wed)
[時間]12:00-18:00/土日祝10:00-18:00
[会場]BOOK MARÜTE
EXHIBITION 10/4-11/3 | 鈴木理策『知覚の感光板』
EXHIBITION|
鈴木理策 写真展『知覚の感光板』
[会期]2020年10月4日(日)- 11月3日(火・祝)
[時間]平日 12:00-18:00/土日祝 10:00-18:00
[会場]MARÜTE GALLERY
[入場]無料
STATEMENT |
知覚の感光板
ヨーロッパで写真が登場した19世紀の中頃、画家たちは「絵画とは何か」という問いに向き合わざるを得なくなりました。その中で、伝統的絵画のルールを捨て、目の前の世界の「いま」を描くことに挑戦した画家に興味があり、彼らが制作した場所を訪れようと思いました。最初は印象派を追ってフランスを周りましたが、アメリカで撮影した風景もあります。画家が制作した地名を手掛かりに、大体の場所だけを調べて旅しました。作品が描かれた場所を特定したり、被写体が持たされている意味をなぞるためではなく、その土地を見たこと自体が写真になればいいと考えています。
ホームページ
http://www.risakusuzuki.com/ja/
『知覚の感光板』インタビュー/IMA Online
https://imaonline.jp/articles/interview/20200625risaku-suzuki_yuri-mitsuda/#page-1
PROFILE |
鈴木理策(Risaku Suzuki)
1963年和歌山県新宮市生まれ。一貫して「見ること」への問題意識に基づき、熊野、サント・ヴィクトワール山、桜、雪、花、ポートレート、水面等のテーマで撮影を続ける。主な個展に「意識の流れ」(2015年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2015年 東京オペラシティギャラリー、2016年 田辺市立美術館)、「水鏡」(2016年 熊野古道なかへち美術館)、「Mirror Portrait」(2016年 タカ・イシイギャラリー)など。写真集に『知覚の感光板』(赤々舎)、『Water Mirror』(Case Publishing)、『Étude』(SUPER LABO)、『SAKURA』『曇天記/写真』(共にedition nord)、『Atelier of Cézanne』(Nazraeli Press)など。
出張販売のお知らせ
【 出張販売のお知らせ 】
現在 高松市美術館で開催されている
「絵本原画ニャー!猫が歩く絵本の世界」のグッズをBOOK MARUTEで出張販売させていただいています。
出展作家の町田尚子さんや馬場のぼるさん、牧野千穂さんなどのグッズや絵本はもちろん、
猫に関連した書籍、絵本なども取り扱っています。
大人から子供迄 楽しめる展示になっていますので、皆さまのご来場お待ちしています。
会期が6月14日まで延長しました!是非お越しください!
会期:
2020年4月18日(土曜日)~6月14日(日曜日)
(展示内容が一部変更になる場合があります)
休館日:月曜日
※5月4日(月曜日)開館/5月7日(木曜日)休館
開館時間:
午前9時30分~午後5時(入室は閉館30分前まで)
※ただし金曜日・土曜日は午後7時閉館(2020年4月より閉館時間が変更になります)
会場:
美術館2階展示室
【高松市美術館】
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/museum/takamatsu/index.html
EXHIBITION – 3/23-3/29 生塩 功 写真展『春を待つ』
EXHIBITION|
生塩 功 写真展『春を待つ』
[会期]2020年3月23日(月)- 3月29日(日)
[時間]平日 12:00-19:00/土日祝 10:00-19:00
[会場]MARÜTE GALLERY
[入場]無料
※初日は15時開始、最終日は17時終了
STATEMENT |
生活に困ることはないが、これといって何もない。同じような風景とどこにでもあるチェーン店ばかりの、退屈な町。
東京から故郷・広島の田舎町にUターンした当初の絶望的な退屈感は、地元での生活に馴染むにつれ、不思議な居心地のよさを伴うものに変わってきた。「退屈」がひどく大事なものに思え、故郷をはじめとした何もない町の、退屈な風景を撮り始めた。
本展では、西日本の「大きくも小さくもない、特別行くような場所でもない」町をまわり撮影した風景と、その中に生きる人々の写真を展示する。
PROFILE |
生塩 功 (ushio ko)
1983年広島県生まれ。
慶應義塾大学文学部哲学科卒業後、ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーションにて一年間写真を学ぶ。
横浜市でカメラマンとして勤務後、2014年から2019年まで香川県に在住。
2012年 第6回1_wall 審査員奨励賞(鈴木理策選)。
2016年 かがわ山なみ芸術祭出展。
2016年より石川直樹氏に師事。
近年は日本の地方都市、ベンガルのバウルなどを被写体に、人間の生の営みをテーマとした作品を制作。
本展が初の個展となる。
MARÜTEの学校 特別講座
昨年からスタートした『MARÜTEの学校』の特別講座を開催いたします!
申し込みは各授業の詳細をよく読み、各項目にあるお申し込みフォームからお願い致します。
たくさんの方のご参加お待ちしております!
【1】MARÜTEの学校『描き文字•書体•デザイン•本』
開催:2020年4月〜10月(全12回)
講師:平野甲賀、岡澤慶秀、大原大次郎、吉田亮人
定員:15名
総受講費:70,000円(前納)※全日程受講する学生の方は3割引になります。
4月と10月のみ参加日:1日3000円、2日5000円(前納)
会場:高松市立美術館研修室
時間:13時-16時
※一期生で2年目受講者は3万5千円(前納)
※4月と10月の授業は受講者の他に一般の参加者も歓迎です!
※申し込み後2日間ご連絡がない場合は info.bookmarute@gmail.com までお問い合わせください。
【スケジュール】
4月4日-5日 大原大次郎 (デザイナー) 受講者と一般参加者
5月16日-17日 平野甲賀 遠足授業(加賀市山代温泉郷/小豆島へ詳細は直接お知らせします)
6月20日-21日 岡澤慶秀(フォント設計) PC持参
7月18日-19日 岡澤慶秀(フォント設計) PC持参
8月 休み
9月26日-27日 岡澤慶秀 (フォント設計)PC持参
10月17日-18日 吉田亮人(写真家/本)受講者と一般参加者
【申し込みフォーム】
https://forms.gle/pdTn4FeAnyvJKMLp6
【2】MARÜTEの学校『詩の勉強・詩の手製本をつくる』
開催:2020年3月21-22,日 5月23-24日 7月未定
講師 サウダージブックス アサノタカオ
会場:高松市立美術館研修室
時間:13時-16時
定員:15名
受講料:4万円(前納 うち2千円は手製本資材費になります)
※全日程受講する学生さんの方は3割引になります。
※一期生で2年目受講者は2万円(前納)
※申し込み後2日間ご連絡がない場合は info.bookmarute@gmail.com までお問い合わせください。
【講師紹介】
アサノタカオ
1975年生まれ、編集者。サウダージ・ブックス、山尾三省生誕
【申し込みフォーム】
https://forms.gle/TaphfCnwdYByJV358
【3】MARÜTEの学校『水曜夜に、ダンスで楽しく』
音に合わせて体を動かすときもちいい。それだけでOK!まずは体を動かしたい人はマイペースに、踊れる人はどんどん踊っていきましょう。踊っている時はみんな自由、はだかの自分を楽しみましょう!
開催:2020年3月-8月(月1回)
講師 繭子
会場:サンポートホール第2リハーサル室(高松駅から徒歩3分)
時間:19時から2時間ほど
定員:15名
受講料:1万5000円(前納) 一度お試し3000円(当日払い)での参加も可能です!
【スケジュール】
3月4日(水)・4月15日(水)・5月13日(水)・6月10日(水)・7月08日(水) ・8月19日(水)
※申し込み後2日間ご連絡がない場合は info.bookmarute@gmail.com までお問い合わせください。
【講師紹介】
繭子
様々なジャンルを踊りつつ、12年ほどHIPHOP-JAZZをメインに踊る。東京で活動ののち、2016年香川へ移住。 ビタミンすぅ~MATCHダンスコンテスト 東海地区グランプリ・同CM出演 Bobby Newberry、Anthony “Redd” Williams等海外コレオグラファーの日本でのショウに参加 BoA PV出演 川嶋あい10周年ライブダンサー 村雲康之自主公演出演 他ダンスイベントや舞台に出演
【申し込みフォーム】
https://forms.gle/oazMoHHwq2v8Y6zc8
【4】MARÜTEの学校『木口木版の授業』
木口木版とは?
開催:2020年3月21日(土)・22日(日)
講師:岡澤加代子
時間:13時〜16時半
定員:5名
場所:高松市立美術館研修室
参加費:2万+資材5000円(前納)※道具は用意致します。
※全日程受講する学生の方は3割引になります。
問い合わせ先:平野公子 (電話番号)080-5452-3165 (メールアドレス)haru@jazz.email.ne.jp
【申し込みフォーム】
https://forms.gle/i83AcxKsC4hJme2S6
EXHIBITION 12/22-2/16 | 山口一郎『BLACK BIRD』
EXHIBITION|
山口一郎 作品展『BLACK BIRD』
[会期]2019年12月22日(日)- 2020年2月17日(月)
[時間]平日 12:00-19:00/土日祝 10:00-19:00
[会場]MARÜTE GALLERY
[入場]無料
「hana」「owl」とBOOK MARÜTEと山口一郎さんで制作している
ZINEシリーズの第三弾の展示となります!ZINEの販売もございます!
山口 一郎 (Ichiro Yamaguchi)
香川県在住 静岡県出身。セツ・モードセミナー卒。
卒業後、イラストレーターとして雑誌広告の仕事を始める。
2007より、東京青山DEE’S HALLにて定期的に個展を開催。
2011年、香川県人権問題ポスター・CMに作品「コルク人形」が採用される。
同年、香川県の保育所にて芸術士として活動。
受賞歴:1999年、チョイス展 入選、第6回CLSビジュアル・アート展 大賞
JACA展 入選、第5回ART・BOX展 入選、
タンカレージン イラストデザイン 入選
●作家ホームページ
http://www.yamaguchi-ichiro.com/#top
EXHIBITION – 11/29-12/16 石田真澄 写真展『ゆれていて、かがやいて、やがてきえて』
EXHIBITION|
石田真澄 作品展『ゆれていて、かがやいて、やがてきえて』
[会期]2019年11月29日(金)- 12月16日(月)
[時間]平日 12:00-19:00/土日祝 10:00-19:00
[会場]MARÜTE GALLERY
[入場]無料
【トークイベント】
[日程]2019.12.15(日)
[時間]15時~
[会場]MARÜTE GALLERY(高松市北浜町3-2 北浜アリー2F)
[参加費]1000円
[申し込みフォーム]
https://forms.gle/arDBeXbkPY6FY1ia6
STATEMENT |
かざした手
揺れる水
走る後ろ姿
渡されたガラスコップ
反射する足
晴れた日の水たまり
光にしか焦点が合っていない
何が写っているかは二の次で
反射的に撮る感覚に近い
ほんの少しの時間で光も水も移り変わってしまう
跡形もなく消えてしまったり、より輝いたり
撮らないと、残さないと、と撮るたびに思う
PROFILE |
石田真澄 masumi Ishida
1998年生まれ。
2017年5月自身初の個展「GINGER ALE」を開催。2018年2月、初作品集「light years -光年-」をTISSUE PAPERSより刊行。
2019年8月、2冊目の作品集「everything with flow」を同社より刊行。雑誌や広告などで活動。